ランニング(ジョギング)を10数年やってきて、記録がどんどん悪くなるのは加齢もあり仕方のないこと。しかし今年は特に体力が落ちてきているような気がしている。走友会の大池公園での練習しかり、近所での練習も然り。また先週あった走友会の箱根合宿に参加出来そうか見極めるため箱根駅伝5区の試走の結果も散々だった。(結果的に走友会のイベントへの参加は断念した)
先日あった江ノ島マラニックでも調子の悪さが際立っていた。
週末しか走らないのはやべーということで、会社の近くのジムで周1回ー2回ランニングマシンでの練習で少しでも今までの調子を取り戻そうとしているが、なかなか思うように行かない。そんな中久しぶりに港区の図書館で本を借りて見ようかと思い立ち、登録してまず借りたのがランニング関連の「骨盤ランニング」という本。スポーツ団体の湘南ベルマーレのトレーニングコーチをしている方が書かれた教本である。借りた当日ジムに練習に行き、斜め読みしたこの骨盤ランニングを実践してみた。その結果は、驚くことにいつも時速10kmで設定して5km完了するのに結構心拍が上がることが多かったのだ。しかしどうだろう!このフォームを真似して走ると、10.5km/hrでもぜんぜん苦しくないし、下肢の動きがとても楽な走りができることが判った。特にハムストリング(太もも裏側の筋肉群)への負荷が相当減ったことが判る。
本は、上半身のひねりとそれに反動する骨盤から下の足の動きがまるで「てこ」のような動きをするのでこのランニング走法を会得するには体幹を強くする必要があると解説している。自分の場合は既にジョギング暦が14年、また最近は腹筋、背筋、ハムストおよび上腕などをジムで強化しているので十分とは言えないだろうが、素人さんよりは条件がいい。
ランニングマシンでやるランニングと地面をけりながら走る実際のランでは勝手が違い、ランニングマシンで出来るようには実地ではなかなかできない。ただ最近よくやる散歩でこの骨盤を動かす練習をしていて、除々にではあるが出来てきているように思える。
副作用として、ひねりの運動がかなり行われるので、この骨盤ランニングをしていなかった方は腰への負担が相当あるということを理解してから行って欲しい。事実自分もここ数日睡眠時の腰の調子がちょっと良くないが、ひょっとしてこのひねりが大量に起こる骨盤ランニングの作用のせいではないかと疑っている。
この辺は個人差があるので私の例が当てはまる人もいれば、腰にはぜんぜん負担が掛からない人もいるだろう。
走友会の女性ランナーでサブスリー走者でもある人が、走友会の大池練習時にウォームアップ時に腕のひじを曲げてウォーキングをしているのを何回も見ている。何をえっちらやっているのかなと疑問に思っていたが、この本を知り骨盤を上手く使うには上半身や上腕の振りが重要であることをまさにこの女性ランナーは実践していた訳だ。
ただトップランナーの佐藤悠基のフォームが美しいとこの本では書いているが、彼の走りを見ても俄かに骨盤ランニングを実践しているかは判らない・・・・